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2017年08月24日

r*cove life~④自慢したくなる地産地消の家~

さりげなく個性をアピールするアイデアとして「地産地消」があります。地産地消といえば食材というイメージがありますが、住宅でも地産地消は実践できます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一般に知られているのが「地域産木材」を使う地産地消です。よく「県内産木材の家」といった形で売り出されているので、目にしたことのある方は多いと思います。国産材では木曽ヒノキや秋田スギといったブランド木材が人気ですが、それぞれの元の木材にだって良いものがあるはずです。とくに今の日本では戦後に植林したスギやヒノキが「刈り頃」を迎えており、どの地域にも立派な木材が育っています。

 

 

 

 

 

 

地域産材のよさはいろいろと言われていますが、私がひとつめに挙げたいのは「愛着」です。

 

 

 

木材の性質はその土地の気候や土壌に影響を受けるので、年輪や木肌にその土地らしさが出ます。

 

 

 

 

地元の森林に思いをめぐらせながら眺めるだけで、見知らぬ土地から持ってきた木材よりも親しみが感じられるはずです。

 

 

 

 

 

 

 

 

価格の面では、今の日本の住宅に圧倒的に使われている輸入木材にかなわないのですべての部材に地域産木材を使うのは厳しいかもしれませんが、床柱や床など見えるところに使うだけでも気分が違ってきます。

 

 

 

木材の地産地消は地域にも利益をもたらします。

 

 

 

林業がさかんになることは地域を活性化し、森林が整備されることは治山治水につながります。また、木材が地域で循環するとエネルギーの節約になります。輸入材は国産材より安価ですが、海の向こうからはるばるタンカーで運んでくる輸送エネルギーを考えると、けっして地球環境によくありません。

 

 

 

岩手県のある製材所では、自然と林業が共存できる理想的な循環システムをつくろうとしています。地元の山から切り出した木を柱に加工するだけでなく、製材するときに出るおがくずを燃やして自家発電を行い、木材を乾燥させる熱源として利用しています。さらに余ったおがくずは固形燃料のペレットに加工して販売するという徹底ぶりです。そうした地産地消の産業が日本のあちこちで成り立てば、人間の暮らしも地球の環境も今よりよくなるに違いありません。そして、自然の循環の中に自分の家が組み込まれているならば、それはきっと誇るべきことです。家にまつわる地産地消は木材の他にもあります。

 

 

 

たとえば漆喰壁の色づけの方法として土を混ぜることがありますが、何も建材カタログに載っているようなものでなくても地元の土でいいのです。どんな色が出るかは「お楽しみ」なのですが、その土地の成り立ちを表した豊かな風合いを堪能できます。

 

 

 

考えてみれば、合掌造りの茅ぶき民家で有名な白川郷も赤いベンガラ屋根の石州も、あの美しい景観は地産地消を積み重ねていった結果の産物です。これからの日本に地産地消の新たな美観が生まれるとは望むべくもありませんが、足元にあるさまざまなモノに秘められた美に目を向け、家の片隅でも晴れの舞台をつくってあげるのも粋ではないでしょうか。

(⑤にづづく)

 

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