2017年04月11日
沖縄で漆喰シーサー作りを学ぶ
先日、某住設メーカーさんの招待旅行で、沖縄に行ってまいりました。
その日程の中で、自由時間が取れましたので、以前からチャンスをうかがっていた本格的な漆喰シーサーづくりを指導してもらいに北中城村に行ってきました。
漆喰シーサーは、沖縄独特の赤瓦の破片を組み合わせて骨組みを作り、「ムチ」と呼ばれる沖縄漆喰を塗りつけながら形作ってゆきます。
現在は作家ものの作品もお土産屋さんなどで売られていますが、元々は瓦職人さんが家主さんから仕事を請け負い、屋根の工事が終わった後、家主さんにお礼の気持ちを込めて職人自らが、その工事で余った瓦と漆喰で、シーサーを作ったものなのです。
ですから、屋根に乗ってるシーサーを見れば、どの職人さんが屋根を葺いたか分かるといわれています。
沖縄での屋根工事は、夏の太陽による炎天下の元、キツイ屋根勾配で重たい瓦を葺くということになり、大変つらい仕事だと思います。
しかし、そんな中で家主さん(お施主さん)にお礼の気持で漆喰シーサーを職人さんが作る、、、、そんなストーリーに私は惹かれたのかもしれません。
そういったこともあり、このたび北中城村で職人さんにご教授いただく機会を得たのです。
下の写真は、北中城村の職人さんの作品
沖縄の漆喰は、藁(ワラ)が入っていて最初は黄土色をしているのですが、半年もたつと白くなり、何年も期間を経ると下のように黒くなってきます。
まずはじめに、瓦を様々な形に割ってゆきます。
割った瓦を針金でつなぐために、ドリルで穴を空けます。
割って穴を空けた瓦を針金でつないでゆきます。
これが、針金でつなぎ、仮止めしたところ。
形になってきましたね。
ここにドンドン漆喰を塗りつけてゆく…
ここからがセンスの見せ所ですな。
職人先生の御指導もあり、迫力のある漆喰シーサーができました。
乾いた後、送ってくださいます。
こちらに届いたら、色塗りを行います。
たのしみ、たのしみ…
当社の「無添加厚塗りしっくい®」を使った、小さな漆喰シーサー作りのイベントも開催したいと思っています。
瓦の代わりに、素焼きの植木鉢が使えそうですね。