2011年11月09日
日本エネルギーパス協会の勉強会
昨日は東京出張でした。
日本エネルギーパス協会の第一回勉強会への出席です。
以前私がドイツへ行ったときのクラブヴォーバンが中心になって運営しています。
この協会ではドイツで発行されているエネルギーパスというものを日本でも発行していこうという運動だ。
勉強会前にあいさつに立った前田武志国土交通省大臣秘書によると国土交通省で今はやっている言葉
「低炭素循環社会」「エネルギーパス」
この二つだそうだ。
つまり住宅の性能を燃費という視点で見るということを国や大臣自身も考えている、らしい。
現在は住宅へのエネルギー性能の物差しがないのが現状。
建物そのもの、つまり躯体のエネルギー性能の見える化が必要なのです。
メカメカ住宅に代表される太陽光発電などは、もちろんいいことなのですが、住宅を切り離した場所でも可能なメカですので住宅性能を表す指標とは切り離して考える必要があります。
もちろんドイツで実施されているエネルギーパスにも太陽光発電は入っていない。(太陽熱温水器は住宅と離れた場所に設置すると温度が下がってしまうので、住宅と一体のものとして考える。)
日本の人口減少は均一ではなく、2050年までに国土の6割以上の地域で人口が半分以下なり、その時は日本の半数の地方自治体は消滅するといわれています。
規模が小さい自治体、すでに人口減少が始まっているところは極端に進むのです。
国土のストック維持のために必要なコストは2030年には今のレベルの約2倍になり、多額の財政赤字の返済と高齢化に伴う社会福祉費の上昇傾向は今後も天文的な上昇が続くと思われます。
原油と石炭と天然ガスの消費量はこれからも世界的な需要増によって、価格が上昇していくでしょう。
よって、これからは新築住宅で燃費性能を良くしてゆくだけでは追いつかず、ストック(既存建物)のエネルギー性能をアップさせることが非常に重要になるのです。
次回はドイツでどのようになっていったかということをお知らせします。