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2010年01月26日

加子母の森

加子母村ってご存じでしょうか?

今は市町村合併で岐阜県中津川市になっています。

この地域は古くからのヒノキの産地で江戸時代には幕府の御用林ともなっていた木曽ヒノキの由緒正しい産地です。私はそちらの方面に親戚が多いこともあり、地元で製材業を営んでいる従兄弟に山を案内してもらいました。

まずは約40年前に一斉に植樹された人工林へ行きました。同じ大きさのヒノキばかりで、まるで材木の畑といった印象です。

大量生産大量消費でその後も大きな需要を期待して植樹されましたが、お米と違って木材は50年、60年の長期栽培です。とにかく一斉に植えた人工林は手間がかかります。といいますか、手間をかけることが前提となっています。

間伐(密に植えた木を間引きして生長させる)を行わなくてはなりません。

木の成長度に合わせ、適切なタイミングで収穫までに何度か行わなくてはなりません。間伐が行われないと混み合った中でヒョロヒョロに成長しますので、根っこが土にしっかり張ってゆきません。手入れがされず放置された人工林の中には昨年秋の台風で倒木したものも多く見られます。そして倒れた木が光が当たらず下草の充実していない土と一緒に下流に流されて甚大な被害を出すことになります。

その他にも植樹しても次々に鹿や野ウサギにやられ、一本約300円のお金が苗と植樹手間でかかってしまったり、山にはヒノキやスギしか植えられないので猪も山でエサが得られず山を下りて畑を荒らします。

もう一ヶ所は100年ほど前の古くは人工林だったのですが、その後は木から落ちた種が生えて(実生といいます)形成されているヒノキの森です。

木の年齢は様々なので必要なときに必要な材を取り出してゆくことになります。そして空いたスペースからまた新しい芽が出てきます。これからは、このように手間をかけずに昔のような山からの自然の実りをいただくという方向に変わって行くような気がします。

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