2009年11月30日
続き 中津川市(旧加子母村)の山
旧加子母村続編です。
先日も書きましたが、いっせいに植えた人工林は手間がかかります。
というか、手間をかけることが前提となっています。
空いた場所には植林をします。
1本生えてきてほしい場合でも、3本くらいは植えておかないと鹿や野ウサギに皮を削られて枯れてしまいます。
これは鹿にやられました。
1本約300円のお金が苗と植樹手間でかかっています。
「植えても植えてもやられる」と嘆いていた山主さんを見て、私も悔しい気持ちになりました。
とりあえずここでは植える数を多くして対処するしかありません。
また、間伐(密に植えた木を間引きして生長させる)も行わなくてはなりません。
木の生長度に合わせ、適切なタイミングで収穫までに何度か行わなくてはなりません。
下の写真は今年の秋の台風で倒れた木です。
切られてその場に捨てられた木が見えますので、間伐は最近されたのだと思いますが、タイミングが遅すぎたようです。
混み合った中でヒョロヒョロに成長してしまったために、根っこが土にしっかり張っていませんでした。
この辺り一帯がこのようになっていました。
このようなことになると、倒れた木が光が当たらず下草の充実していない土と一緒に下流に流されて甚大な被害を出すことになります。
想像するだけでも恐ろしいですね。
最近も上流の木が下流に流されてきて家に入ってきた、というニュースがありましたね。
なんとか手間をかけずに山を生かす方法はないでしょうか。