2009年10月10日
持続可能なドイツの林業
引き続きドイツから…
日本とドイツは同じような国土の大きさだが、森林率は意外にもドイツが30%、日本が68%だといわれる。所有形態は日本もドイツも個人や国の所有など非常に似ている。
しかし、ドイツの木材自給率は100%以上に対し日本はわずか20%と非常に少ない。なぜそのような違いがあるのだろうか、ドイツの森林官に現場を案内してもらった。
ドイツ南部の「黒い森」の由来、本などでは時々針葉樹が多いので森が黒っぽく見えるためそのようなよばれ方をされるという説が書かれているが、それは間違っている。
昔、地方から地方に抜けてゆくにはこの山々を越えてゆかなくてはならなかったが、そこには山賊が住んでいてたびたび人々が襲われていました。そこから人々は恐れをなし、「黒い森」とよぶようになったそうです。
黒い森をはじめドイツの森林では60年から100年以上の木材がたくさんある。それは産業革命以降に計画的持続的に森を管理利用してきたからである。
日本もこれから森林を活用し、自給率を高めてゆかねばならないと強く感じた。
そのためには木の更新、つまり伐採がカギとなる。日本ではこの伐採の生産性が非常に悪い。そこを改善すれば日本でも品質価格共に海外に負けない木材を生産することができると強く感じました。
せっかく多くの森が日本にはあるのに、たくさんの石油を使用して遙か遠い海外から木材を運んでくるのはどう見ても理にかなわない。そんな理不尽ことを改善する一助になりたいと思う。