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2008年12月03日

黒川温泉

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先日、業界の研修旅行ということで、黒川温泉に宿泊する機会がありました。私は初めて訪れた地です。

黒川温泉といえば、多くの方がよくご存じかと思いますが、九州阿蘇山の北側にあり、最近マスコミにも取り上げられ日本一にもなったことがある人気の高い温泉地です。

人気の秘密に「入湯手形」という温泉地の露天風呂3ヶ所まで入ることができるものを発行していることがあります。入湯手形は旅館組合で運営されており、お客はその温泉地にある様々な宿のお風呂を楽しむことができるとあってリピーターも多く、部屋数も限られていることもあり、特に個人客に人気があります。

ですから現在、各宿は非常に予約が取りにくい状態であるそうです。

温泉地の多くが、近年では大型の旅館を建設し、館内に宿泊客を囲い込んでしまい、あまり外で楽しむということが無いような気がします。仮に外を出歩いたとしても、うら寂しいネオン街がある、といったイメージです。

高度成長期の中で温泉旅館や温泉地の多くは、ドンドン木造の古い建物を壊し、大量の団体客が効率よく取り込めるように鉄筋コンクリートのビル化され、お客が町を歩くこともなくなり、温泉地としての特色が無くなってしまったという道を歩んできました。

そして現在は多くの温泉旅館が、お客が呼べないため多額の設備投資の回収ができず経営難に苦しんでいる。


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しかし、ここ黒川温泉では渓谷で大きな建物が建てにくかったことなども幸いし、暖かなサービスが行き届くこぢんまりとした宿が多く残っていたことにより、情緒のある町並みが形成されていました。

だから、組合で黒川温泉全体を情緒ある癒しの雰囲気が味わえる温泉地としての商品として盛り上げようとしたときに、「看板などの取り外し」「木を植える」「露天風呂を作る」などの施策で容易に作り上げることができました。

近年までのスクラップアンドビルドで全国どこに行っても同じような景色になってしまった日本ですが、このような成功例を目の当たりにすると、一時の流れに惑わされることなく、本物であることを見失わないことの大切さを身にしみて感じます。

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